市場の拡大が続き、1981年にはミシシッピ川を越えて販売が行われるようになりました。それからさらに10年後、クアーズは50州のすべてで販売されていました。国内需要が高まるに伴い、1985年、クアーズはバージニア州シェナンドー・バレーで新しい梱包工場の建設に着手しました。この場所は、ゴールデンのクリア・クリーク渓谷と同様の性質を持つ優れた水を求めて徹底的に調査を行った上で、選定されました。1990年、やはり上質の水で知られる町、テネシー州メンフィスにあった醸造所を買収しました。メンフィスでは、同じクアーズの品質と、消費者に愛された100年の伝統を持つビールの醸造を開始しました。 4代目の経営者ピーター・クアーズの指揮のもと、クアーズは90年代早々に、長年の目標であった全米第3位のビールメーカーとなり、業界で最高の販売量成長率を達成しました。しかも、それだけに留まらず、海外での事業も拡張を開始、ようやく日本、カナダ、イギリス、スペイン、韓国などの国々でも消費者の皆様に商品をお届けできるようになりました。現在、クアーズは世界40カ国以上で販売されています。 1992年、全米への市場拡張が完了すると、大幅な組織改編が始まりました。テクノロジーの拡張と商品化を目的に設立されていた子会社がそれぞれ成功を収めていたので、各社を独立の会社として分離しました。その翌年初頭には、CEOであるピーター・クアーズのもとで、会社の歴史上初めてクアーズ家以外の人間がクアーズ・ブリューイング・カンパニーの社長兼COOに任命されました。 2002年2月2日、クアーズはインターブリュー社(現在のInBev社の前身)より英国のバス社が保有する資産の大半を買収し、英国のNo.1ラガービール「カーリング」を有する英国で第2位のビール会社、クアーズ・ブリュワーズ・リミテッドを設立しました。この買収によってクアーズ全社の販売数量が約40%増加しました。また、この買収は世界のビール市場におけるクアーズの存在感を確固たるものとし、同時に世界のビール会社ランキングにおいてトップ10入りを実現させました。 今日、年間販売量が3,200万バレルを超えるクアーズは、消費者の皆様のニーズと期待に応えるように豊かな歴史的財産をさらに発展させながら、ビール業界の最前線に位置しつづけています。それは、1873年にアドルフ・クアーズが築いたこだわり、"もっとも洗練された品質のビールを、手にはいる限り最高の材料で醸造することへのこだわり"によって始まった歴史的財産です。